勉強会-ハイキングのリスク管理

 2012-8-22集会にて
出席者:13名+見学者2名
  • 英国の登山資格のひとつウォーキンググループリーダー賞(WGLA)の時間割(シラバス)を紹介し「山行のリーダーには何が求められるのか」という視点からハイキングのリスク管理について考えた。
  • 文化や自然が違うが全般的には理解できる内容であり、共通点は多い。
  • 英国とちがい日本の山は深い谷と森林を持ち、歩ける場所は登山道に限定されるので「道迷い」が日本では重要になる。
  • 読図、気象、遭難対策などは我々が時々掘り下げて勉強する課題だが、環境とかグループ管理などの課題はあまり話題にしたことがない。
  • 会員が英国留学時代にウォーキングソサエティーで活動しており、そこではWGLAを取得しないとリーダーになれないそうだ。
以下、WGLAのシラバスのタイトル(内容は省略) 

【1.技術的能力】
1.1 歩行とルートファインデング
1.2 ナビゲーション
1.3 危険因子と非常時の手順
1.4 装備
【2.グループ管理とリーダーの責任】
2.1 リーダーの責任
2.2 グループ管理
2.3 山中泊の体験
【3.高地の環境】
3.1 アクセス
3.2 保全
3.3 環境の知識
3.4 気象
【4.背景の知識】

夏合宿-朝日連峰

期間:2012年8月4日(土)~8月6日(月)
参加者:6名
山域:東北・朝日連峰
行動時間
8月3日(金)
夜行バス 横浜駅 9:45発
8月4日
大鳥登山口(朝日屋旅館前)からバス、泡滝ダム9:45
大鳥登山口10:00~大鳥小屋1:05
8月5日(土)
大鳥小屋5:00~三角峰(水場)6:40 7:00~オツボ峯8:00~以東岳8:25~中先峯(休憩10分)~狐穴小屋10:40~三方境11:25~寒江山11:55 12:05~竜門小屋1:0
5
8月6日(日)
竜門小屋3:55~西朝日岳5:40~大朝日岳7:20 7:35~大沢峰(水場)9:30 9:48~二俣吊り橋11:10~吊り橋12:40~最後の吊り橋
1:20~朝日鉱泉1:30


ビバーク体験

期間:2012年7月21日(土)~22日(日)
参加者:12名
内容:以下についての机上勉強会と実技練習
  • 山のリスク管理
  • 危険の受け入れと自己責任
  • 低体温について
  • 救急法・サムスプリント実技講習
  • ツエルトの張り方
  • ロープワーク、懸垂下降、自己脱出














安全祈願祭

期間:6月30日(土)
参加者:19名
場所:秦野市表丹沢野外活動センター
行事内容
慰霊祭と安全祈願
RCT(懸垂下降、ロープワーク等の練習)、写真展、山レシピの実践、会員相互の親睦  

沢山行-竜喰谷

期間:2012年6月2日(土)
山域:奥秩父 多摩川水系一之瀬川 竜喰谷
参加者:4名
行動時間
石楠花端駐車場(8:30)→下駄小屋ノ滝(9:40)→曲り滝(10:20)→大常木林道(12:30)→車道(13:30)→駐車場(14:30)→テント泊宴会(雨天のため焚き火は中止)


春合宿-北アルプス・爺ヶ岳~鹿島槍

期間:2012年5月4日~5日
参加者:5名
行動:
5/4(金)  扇沢5:30~爺ヶ岳南尾根~ジャンクションピーク9:00(幕営)
幕営地10:30~爺ヶ岳南峰12:00~ジャンクションピーク12:40
5/5(土) 幕営地9:00~爺ヶ岳南尾根(途中、ビーコン使用など雪山基礎技術の練習)~扇沢13:00
※荒天のため爺ヶ岳往復に変更して下山







NHK BSプレミアム「にっぽん百名山」丹沢山

山岳スポーツセンターを運営する神奈川県公園協会が番組制作に協力した関係で、7月16日(月)に放映されたNHK BSプレミアム「にっぽん百名山」丹沢山の撮影に協力しています。ブロッケン山の会では会長がガイド役として登場しているほか、水無川での沢登りに会員が登場、また画面には映らない歩荷など陰のサポートも行っています。撮影は5月下旬に1週間以上にわたって行われました。



秦野丹沢まつり・山開き式

4月22日(日) 県立秦野戸川公園の多目的広にて

登山安全祈願式8:00~
集中登山出発式8:30~
集中登山(大倉尾根)9:00~
開山の鍵の伝達を、ブロッケン山の会会長が担当しました。その後、藤沢山岳協会のメンバーとともに金色の鍵を持って塔ノ岳に登り、山頂でヤビツ峠から登ってきたヤビツ隊と開山の鍵を交換して集中登山が終了しました。

会員アンケート2012

山の指向・希望などを調査し会の運営に役立てることを目的に、会員を対象としたアンケートを実施しました。結果はつぎの通りです。

会員アンケート2012

各ジャンル毎の興味の度合いは?

(単位:人)

夏山(縦走・ピークハント)
沢登り
ハイキング
冬山登山
アルパインクライミング
山スキー
海外トレッキング
スポーツクライミング
アイスクライミング
すごくある
10
9
8
8
6
5
4
4
2
ある
8
6
9
9
5
5
5
5
2
少しある
2
2
2
1
4
5
7
3
7
あまり無い
0
2
1
2
5
2
4
7
7
無い
0
1
0
0
0
3
0
1
2

その他興味のある山行は?

  トレイルランニング
  山菜取り
  登山道ではない場所を歩くバリエーションハイキング

興味があってもしない(出来ない)山行とその理由は?

アルパインクライミング(4人)

  お金と休みと家族の理解
  体力的な問題
  技術的な問題(2人)

スポーツクライミング(2人)

  体型的問題やせないと
  登山でないジャンル・人々だから

山スキー(2人)

  技術的な問題
  道具をそろえるのにお金がかかるから

海外トレッキング

  休みが無い

冬山登山

  寒さに弱い

特にない(10人)

勉強会に対する要望

  気象をとにかく勉強したい
  気象・地形図・セルフレスキュー・山で遭遇しそうな病気やけがとその手当、低体温症、凍傷etc
  遭難事例について
  クラッククライミング
  GPSやビーコン・衣類の新素材などの新しい装備が売り出された時の個人的感想でも有ると購入時参考になると思いますが?
  1)読図・・・本では読んでますが、いまだに実践が伴いません、2)雷雨の対処方法
  気象、読図、緊急時の対処法など"
  高層天気図の知識、読み方
  膝などを傷めにくい歩き方、予防方法(最近、膝が悪い人が多いので)
  気象、雪崩、セルフレスキューなどです

その他の要望

  山岳写真を学びたい
  特に例会山行に現れていると思いますが人数が多く集まる山行が良しとされている傾向があると思われます。沢山の人に集まって貰いたいなら1部のバリエーション山行についてはメインとサブが必要かと思います。
  すべてとは言いいませんが参加希望が有ると誰でも参加させると言う風潮が有ると思います。この辺は改善の余地が有るとは思いますが・・
 
アンケート期間:201266日~710
回答数:20名(会員数40名)
ブロッケン山の会

雪山へ行こう-白毛門

期間:2012年4月14日(土)~15日(日)
参加者:8名
行動時間:
4/14は荒天のため停滞
4/15、6:45土合ハウス駐車場→11:10~11:30白毛門山頂→15:00土合ハウス


2012年度山行・行事

2012年4月から2013年3月までの山行・行事

集会

  • 4月11日水
  • 4月25日水
  • 5月9日水
  • 5月23日水
  • 6月6日水
  • 6月20日水
  • 7月11日水
  • 7月25日水
  • 8月8日水
  • 8月22日水勉強会
  • 9月5日水
  • 9月19日水勉強会
  • 10月3日水
  • 10月24日水
  • 11月7日水
  • 11月21日水勉強会
  • 12月5日水
  • 12月19日水
  • 1月9日水新年会
  • 1月23日水
  • 2月6日水
  • 2月20日勉強会
  • 3月6日水
  • 3月27日水総会

定例会山行


スキー山行-根子岳・四阿山

期間:2012年3月10日土曜日~11日日曜日
参加者:7名
コースタイム:
3/10(土)
リフト上(11:00)-避難小屋(11:55)-根子岳山頂(13:40-14:00)-リフト上(15:00)
3/11(日)
  7:50 菅平高原ホテル駐車場出発
 8:40 牧場で小休憩、体温調節
 8:50 出発
12:00 四阿山山頂
12:20 下山開始
14:35 菅平高原ホテル駐車場着 




早春ハイク-八ヶ岳

期間:2012年2月19日日曜日
参加者:11名
コースタイム:
8:50 蓼科ロープウエイ山麓駅出発
9:00 蓼科ロープウエイ山頂駅到着
9:19 縞枯山荘
9:58 縞枯山 2403m
10:47 茶臼山 
11:26 大石峠
11:40~12:00 スノーシュ―で遊ぶ
12:18 出会いの辻
12:50 あずまやで スノーシュ―取り外す
13:50 蓼科ロープウエイ山頂駅出発
14:00 蓼科ロープウエイ山麓駅到着

冬季登攀-八ヶ岳

■期間:2012年1月21日~22日
■参加者:7名
■行動記録:
1日目 美濃戸口(9:00)-美濃戸(10:10)-赤岳鉱泉(12:40) アイゼンワークと雪崩講習
2日目 赤岳鉱泉(6:55)ー赤岩の頭(9:10)-山頂(10:00ー10:10)-赤岩の頭分岐(10:30)-赤岳鉱泉(11:35)  
赤岳パーティーと合流後1:55赤岳鉱泉を出発ー美濃戸口(3:30)

冬合宿-日光白根山

期間..12月29日(木)~12月30日(金)山域..日光白根山
形態..雪山登山
メンバー..9名
コースタイム..
12/29(木)
9:15丸沼スキー場-山頂駅~10:20七色平避難小屋~弥陀ヶ池13:50~15:20五色避難小屋(泊)
12/30(金)6:45五色避難小屋~8:45山頂下ガレ場で撤退決定~10:00-11:00五色避難小屋~
12:12樹林帯急登終了点~13:10弥陀が池~14:45七色平避難小屋~15:35ゴンドラ山頂駅

FAQ

(Q1)忙しくて集会に毎回参加するのは難しいのですが....
(Q2)例会山行には必ず参加しなければなりませんか?
(Q3)あまり山行経験がなく道具が揃っていないのですが....
(Q4)どのような山域によく行きますか?
(Q5)女性会員の活動はどうでしょうか?
(Q6)体力に自信がなく不安です。
(Q7)岩登りや沢登りなどは怖くてとてもできないと思うのですが...
(Q8)日本百名山をめざしたいと思っていますが、そういう取り組みはしていますか?
(Q9)海外の山をめざしたいと思っていますが、そういう取り組みはしていますか?
(Q10)お金がありませんが、山行に参加できますか?
(Q11)山岳会というのは厳しいイメージがあるのですが.....
(Q12)会の技術指導体制について説明してください。
(Q13)会の連絡体制について説明してください。
(Q14)会の遭難対策について説明してください。
(Q15)上部団体について説明してください。
(Q16)年齢は40才を超えているのですが、入会できますか?

山岳会とは結局のところ「趣味の会」だと思います。「山に行く」という共通要素で集まった人たちの集まりです。趣味の会だから楽しくなければ意味がありません。
会の方針としては多彩な日本の山に広く対処できるように広く技術を習得し、「余裕をもった山行を行なう」ということ。余裕のある山行は楽しいです。
山岳会の意義としてはこんなところでしょうか。
  1.  登山ハイキングなどの仲間を得られる。バリエーションは基本的に独りではできません。
  2.  山行に関してなんらかのアドバイスを得られる。あるいは各種情報が得られる。
  3.  登山技術について学ぶ機会がある。
  4.  お互いの山行が刺激になり、山行意欲を刺激する。
  5.  飲み友達ができる。
私達は山の仲間を求めています。

<Q&A>

トップへ

(Q1)忙しくて集会に毎回参加するのは難しいのですが....

(A1)問題ありません。参加できないときには休んでいただいて結構です。しかしあまり参加しないと会から足が遠のきますから、最初のうちは仲間に認知されるためにもできるだけ参加されることが望ましいです。
   また会ではメーリングリストで情報交換や意見集約を行なっています。集会の情報や山行のお誘いもMLでできますので、集会に参加しなくとも山行に参加することは可能です。(MLについては後述)

トップへ
(Q2)例会山行には必ず参加しなければなりませんか?

(A2)いいえ、参加できるものだけ参加すれば結構です。

トップへ
(Q3)あまり山行経験がなく道具が揃っていないのですが....

(A3)道具は各山行に参加しながら順次揃えていけば結構です。衣類や靴などは購入しなければなりませんが、特殊なものは貸せる場合もあります。

トップへ
(Q4)どのような山域によく行きますか?

(A4)丹沢、南北アルプス、八ヶ岳、奥秩父、上越国境(谷川岳周辺)などが比較的多いです。

トップへ
(Q5)女性会員の活動はどうでしょうか?

(A5)女性は15名おり、男性同様活発に活動を行なっております。山岳上級指導員、山岳指導員の資格をもつ者もいます。

トップへ
(Q6)体力に自信がなく不安です。

(A6)最初はだれでも不安だと思います。しかし、山岳会員といっても体力がずば抜けているわけではありません。山行を繰り返せば体力はついてきますし、また疲れない要領も身についてきます。かなり体力的に問題のある方でも2-3回訓練山行を行なえば普通に山行をこなせるようになります。今は道具も軽量化されているので昔ほど重荷を持つ必要はありません。例会などでは各人の実力に見合った共同装備の配分をしますし、新人がいれば配慮した計画を立てます。合宿など長期の山行では荷は重くなりがちですので自分の実力がわからないうちは控えていただく場合もあります。
数年前もほとんど山行経験のない女性(正直言って最初はかなりひ弱でした)が、3回ほど丹沢を山行した後、夏合宿で剣岳を登頂しましたし、冬山にも挑戦しました。

トップへ
(Q7)岩登りや沢登りなどは怖くてとてもできないと思うのですが...

(A7)登山道を歩くばかりが登山ではありません。登山道を10年歩いても見れないものがバリエーションにはあると思います。
それぞれの嗜好はありますので強制はしませんが、岩登りの訓練などはたとえ登山道であっても鎖場や悪場の通過には大いに役立ちます。まずは安全を確保した状態で訓練としてやってみてもらえれば幸いです。現実には半分くらいの会員は訓練や特別な機会を除いてはバリエーションは行なっていません。

トップへ
(Q8)日本百名山をめざしたいと思っていますが、そういう取り組みはしていますか?

(A8)会として百名山を意識した活動は行なっていません。深田氏選出の百名山はいずれも名山なので、たまたま百名山に選出されている山に登ることはままありますが、百名山登頂自体を目的にすることはありません。

トップへ
(Q9)海外の山をめざしたいと思っていますが、そういう取り組みはしていますか?

(A9)会として特に海外遠征などの活動は行なっていません。個人レベルではヒマラヤトレッキングの経験者はおりますし、ヨーロッパアルプスや米国の山に行ったものはおります。

トップへ
(Q10)お金がありませんが、山行に参加できますか?

(A10)一般論として登山はお金のかかる趣味だと思います。山道具は長くは使えますが、一度に買おうと思えば決して安いものではありません。しかし、これはどのような山、そして季節に行くかによります。春から秋にかけて近郊の低山ハイキングだけを行なうのであれば、必要なものはせいぜい雨具くらいのものであとは手持ちのもので間に合わすことも可能です。
会としては山岳共済(保険)の加入は義務付けていますので、これは必須です。会費は月600円なので社会人や学生であってもアルバイトをしていれば問題にはならないでしょう。が、遠くの山域に行こうと思えば交通費はそれなりにかかります(たとえば上高地までバスで行けば片道7500円程度)。お金がなければ山行を選ぶほかはないでしょう。
山行にかかった経費は実費精算・割り勘が原則です。無用のトラブルを避けるためにも山行が終わった時点ですぐに精算しましょう。

トップへ
(Q11)山岳会というのは厳しいイメージがあるのですが.....

(A11)冒頭に述べたとおり、趣味の会ですから社会人としての良識に則って運営されています。個人の意思と希望によって成り立っていますので、しごきなどはありえません。たとえばボッカ訓練ではあくまで本人が申告する荷を運んでいます。(体調や故障などのため空荷で参加する場合もあります)
厳しいかどうかは貴方自身の熱心さにかかっていると思います。我々は営利団体でもなければ有料のガイドでもありません。教えたり指導したりというのは指導される方が望まなければやる必要はないのです。ただしパーティの安全に支障があるような行為については厳しく注意されることはあるかもしれません。

トップへ
(Q12)会の技術指導体制について説明してください。

(A12)例会山行はそれぞれのテーマに沿って実施されます。冬山や沢登り・クライミング系など特殊な道具と技術が必要な例会の前には集会で技術講習を行なったり、事前に別途トレーニングを行なうことがあります。指導は経験豊富なリーダらが行います。神奈川県でも数名しかいないB級コーチを筆頭に山岳指導員資格を有するものが10名います。また、遭難対策訓練や救命救急法の訓練を行なうこともあります。(A15も参照ください)

トップへ
(Q13)会の連絡体制について説明してください。

(A13)当会では電子メールによるメーリングリスト(ML)を開設して運用しています。MLは指定アドレスにメールを送ると会員全員に配信される仕組みです。電子メール(携帯電話でも可能)を使える方ならどなたでも登録できます。例会山行の相談・連絡から個人山行のお誘い、技術説明、飲み会、与太話まで広く運用されています。

トップへ
(Q14)会の遭難対策について説明してください。

(A14)すべての山行は入山届を提出することになっています。また下山届も義務です。万一の事故遭難の際は遭難対策委員会が対処します。また会には十分な遭難対策積立金があり非常時に即必要なお金を融通できます。
雪崩のメカニズムを学習し雪崩事故防止のために、雪崩ビーコンとプローブも会で12台保有しています。

トップへ
(Q15)上部団体について説明してください。

(A15)当会は藤沢山岳協会に所属しており、その上部は神奈川県山岳連盟です。その上には日本山岳協会があり、その山岳共済(保険)に加入しています。
また、県岳連には以下のように派遣しています。
   - 指導委員会1名
   - 遭難対策委員会1名

トップへ
(Q16)年齢は40才を超えているのですが、入会できますか?

(A16)現在当会では会員数が充実しているため若い世代を中心に会員募集しています。40才はひとつの目安ではありますが、絶対的なものではなく気力・体力・気持ちが若いとお考えの方はご相談ください。高齢者の方については登山経験があってかつ会員の紹介があった場合のみに限らせていただいております。